それはそうという感じ。
自分はストリートピアノ(面倒なので駅ピアノもこれに含めます)があったら大体触っています。
普段は、弾くとしても電子ピアノなので、心地いい打鍵感を求めてストリートピアノに向かってしまいます。
全くもって人様に聴かせられるような演奏ではないのですが、「まぁ誰も聴いてないだろ」の精神で弾かせてもらっています。
その一方、「本当に全くピアノが弾けないけれどグランドピアノ触ってみたい!」という人もいるはずです。
その時、もしもストリートピアノが駅のど真ん中や人通りの多いところに置かれていたら、弾くのに躊躇するという方は多いと思います。
ピアノがその空間で目立っていればいるほど、演奏の上手な人のみ弾くという状況に近づいていきます。
これは悲しいことだと思います。
たった一回の、ストリートピアノに触れたという経験から「ピアノやってみたいかも」「弾けたらかっこいいかも」と思って音楽を始める人がいるかもしれないわけです。
そしてその機会提供の役割というのは本来ストリートピアノが担えるはずのものです(しかも無償!)。
ですがピアノが目立つ場所にあれば、その機会提供のメリットは残念ながら限りなく小さいものになってしまいます。
目立つ場所にピアノがあって困る人はいても、目立たない場所にピアノがあって困る人は自己顕示欲を満たしたい人か、『ストリートピアノ弾いてみた結果ww』といった類の動画を上げて金稼ぎをするYouTuberくらいではないでしょうか。
そう思うと、京都駅の駅ピアノは素晴らしいなと。
京都駅ビルの7階にあって人はかなり少ないです。
京都駅にピアノがあるって言ったら「え、どこにあるの?」ってなる人のほうが多いと思います。
ただ一方で、「なんでわざわざ目立つところに配置するんだろう」と考えてみると、単純にピアノを置くには広いスペースが必要であり、広いスペースと言ったら大抵人が集まるような広場っぽい場所しかないのかなとも思いました。
そうだとしたらまぁしゃーないのか...