最近本を読む元気が出てきました。
恐らく大学が始まったらまた本を読まなくなるでしょう。
最近とは?って感じですがまぁ適当に。
昔、書評の真似事をしたことがあるのですが、まとめるのが下手な上に大したことが書けなかったので「面白かったです」「つまらなかったです」レベルのことしか書きません。小学生の作文だと思ってください。
○『学んでみると気候学はおもしろい 』(BERET SCIENCE) | 日下 博幸 |
高校地学の復習からスタートし、その後でヒートアイランド現象や地球温暖化へと話が展開されていきます。
分かっていること・分かっていないことが明確に記されているのがとても良かったです。
フェーン現象の3つの型とか初めて知りました。
○『自然のしくみがわかる地理学入門』 (角川ソフィア文庫) | 水野 一晴 |
水野先生の講義が面白かったので著書を購入。
講義内容と被っている部分もありましたが、新たに学べたことは沢山ありました。
冒頭の、東横線や山手線において電車が地下に入ったり地上にでたりする理由についての話で一気に引き込まれると思います。
○『人間の性はなぜ奇妙に進化したのか』 | ジャレド ダイアモンド, 長谷川 寿一 |
男女の生物学的差異について、主に進化生物学的観点からの考察が書かれた本です。
新しく学ぶことばかりでした。これ読んだら夫婦喧嘩が少し減じたり...しないか。
○『AI時代の新・ベーシックインカム論』 (光文社新書) | 井上智洋 |
「ベーシックインカムはよ導入してくれ~」とは言いつつも、ベーシックインカムの問題点としてどのようなものがあるのか、そもそもベーシックインカムは可能なのか、可能だとしたらどのような形で実現されうるのかなどについて知識がなさすぎたので取り敢えず1冊。
読んだ感想としては「ベーシックインカムはよ導入してくれ~」
他の類書も読んでいきたいと思っています。
○『文系と理系はなぜ分かれたのか』 (星海社 e-SHINSHO) | 隠岐さや香 |
高校生段階での文系・理系の区分という悪魔の制度を呪っている自分にとっては興味の惹かれるタイトルだったので購入。
今の文理の区分がいかに最近になってできたものなのかがわかりました。
文系・理系についての話というより、学問分化の歴史についての話かもしれません。
○『スマホ脳』(新潮新書): アンデシュ・ハンセン, 久山葉子
「スマホ良くないよ~」という話が沢山の研究結果を引用して述べられている本。
SNSによる悪影響は女子の方が受けやすい傾向にあるという話が印象に残っています。
以前読んだ、岩波明氏の『発達障害』 (文春新書)という本が良かったので他の本も読んでみようということで購入。
自分が目次をきちんと読まずに買ったのが悪いのですが、学術的なことは殆ど書かれておらず(マインドワンダリングについて少しだけ)、”過去・現在の偉人のこの性格は発達障害のこの特性に類似する”という話がずらずら書かれているだけの本でした。
平成で一番売れた本。
自分が小さい頃に親が読んでいるのを見て「変な名前の本だな」と思ったのをよく覚えています。十年以上タイトルだけ知っているという状態でした(そう思うとタイトルってめっちゃ大事だなと)。
特別すごいことが書かれているわけではなかったのですが、この本に書かれている内容を多くの人が意識したら世の中はだいぶマシにはなると思いました。
しかし平成で一番売れた本にも関わらず実際はそうはなってないわけで、本で世の中は変わらないんだなと悲しくなりました。
自分は語学のセンスが大変乏しいので何かまともな、学習の指針となるような本を取り敢えず1冊読もうということで買った、気がする。
外国語を学ぶ時に気をつけること集みたいな本。
○『評価経済社会・電子版プラス』 | 岡田斗司夫 FREEex |
堺屋太一氏の『知価革命』 にでてくる”やさしい情知”の考えをベースに、これからはお金ではなく評価の時代になるということが論じられている本。
すでにこの時代は到来していると思いますが、「しょうもない時代になったな」という感想を抱くのは自分が評価を持たない・得られない人間だからでしょう。
岡田斗司夫氏曰く、自分のような人間はお金に頼って生きるしかなくなるわけですが...
ちなみに知価革命も手元にあり、本当はそっちを先に読もうと思っていたのですが四分の一くらい読んだところで疲れてしまい積読状態になってしまいました。
近いうちに読もうと思います。
○『勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版』 (文春文庫) : 千葉 雅也
大学のなんかの講義で推薦図書(?)に挙げられていて「なんでこんな自己啓発本みたいなのが紹介されてるんだろう」と思ったので購入。
勉強とはそもそもどういうものか、勉強するとはどういう状態になることなのかといったことなどが書かれています。
そもそも論が好きなので楽しめました。
○『人生の土台となる読書――ダメな人間でも、なんとか生き延びるための「本の効用」ベスト30』 : pha
pha氏のことは前から知っていましたが著書は読んだことがありませんでした。
「どんな本読んでるんかなー」と気になったので購入。
新しい視点を獲得できたとかは特に無かったのですが、「自己責任を弱めて、ダメな自分を肯定するための視点」として「社会学」と「脳科学」と「進化論」を挙げている点。
ここは強く共感するポイントでした。
社会学や神経科学を少しでもかじったら自己責任なんてほぼ無くなると思うんですけどね...
高校あたりで部分的に必修にしていいのではないかと本気で思っています。
○『田尻 智 ~ポケモンを創った男』 | 宮 昌太朗, 田尻 智 |
ポケモンはほぼプレイしたことがないのですが、先日急にポケモンが気になってポケモンのゲームシステムについて調べていました。
その結果ゲームの出来のあまりの素晴らしさに感動し、それと同時に「こんなゲームを作った人間は一体何者なんだ」ということが気になったので購入。
読んだ結果、発想力は当然ながら、抽象化能力や行動力など何もかもがすごいという感想しか出ませんでした。
とみさわ昭仁氏の『ゲームフリーク―遊びの世界標準を塗り替えるクリエイティブ集団』 という書籍ではもっと田尻氏について詳しく書いてあるっぽいので読みたいのですが、現在中古で1万超えとなっており手がでません...でもいつか読みたいです。
以下は小説・漫画。
小説や漫画はこれまで全然読んでこなかったので今後触れていく所存。
基本的に完全ハッピーエンドのお話は嫌いで、こういった少し薄気味悪い感じのお話が好きです。
押絵の中の男にとってはハッピーエンドなのでしょうか、どうなのでしょう。
○『動物農場〔新訳版〕』 (ハヤカワepi文庫) | ジョージ・オーウェル, 水戸部功, 山形浩生 |
ソ連の皮肉としても、人間社会の皮肉としても楽しめる本。
ちなみにジョージ・オーウェルの小説は他に『一九八四年』 が手元にありますが少し読んで積読状態です...
小説を読む能力が低すぎて途中で疲れてしまう。
○『いもーとらいふ〈上〉』 (電撃文庫) eBook : 入間 人間, フライ
数年前に読んだのですが、久々に読み返したくなったので再読。
兄と妹の共依存関係。
入間人間氏の作品なので当然そのまま明るいラブコメ的展開になっていくようなことはなく、後半になるにつれて兄妹の関係が(主に兄にとって)悪い方向に変容していきます。
最後の締め方は入間人間氏も少し悩んだそうで、残酷な展開が長々と続くようなことにはなっていないです。
○『恋は雨上がりのように』 全10巻 新品セット | 眉月 じゅん |
アニメ視聴済。
つい先日なぜかふと「そういえばあれ最後どうなるんだろう」と思い一気読み。
普通に良いお話でした。
恋愛系の作品となっているみたいですが、これは恋愛系の作品ではないです。
恋愛はいわゆる舞台装置で本筋は別です。
「恋は雨上がりのように」で検索すると「原作 炎上」や「最終回 がっかり」などがでてきますが、それは恋愛漫画として読んでしまっているからだと思います。
最後はあれで完璧だと個人的に感じました。
○『NEW GAME!』 コミック 全13巻セット | 得能正太郎 |
アニメ1期2期視聴済み。
職場の人間関係に悩んだり、実力主義の世界における厳しい現実の中で主人公が頑張るお話。
昔6巻か7巻くらいまで読んだのですが、それ以降読んでおらず。
いつのまにか完結してたので一気読み。
アニメは無駄にキャピキャピ感強めなので、そういうのが苦手な人は漫画の方がいいかと。
個人的には主人公の鬱パートがもっと長い方が良かったです。
以上。