Apple Storeには人生で3回くらいしか行ったことないです。
初めて行った時、店員の対応に驚きました。
愛想が良すぎるのです。
まず、どのスタッフもハキハキ喋ります。非常に聞き取りやすい明瞭な発声をします。
話す時も絶妙な距離感を保ってきます。フレンドリーなのですが、馴れ馴れしくもない感じ。
そして一番特徴的だと思ったのが口角が常に上がっていること。
これが一番怖いです。
普段からそういう態度である人間がスタッフに回されるのか、それともそういう教育を徹底的に叩き込まれた結果なのか、もしくはその両方なのかは分かりませんが、あまり人間と話している感覚がしません。
絶対に客を不快にさせないぞというエネルギーを感じるのですが、ある種の人間性を捨ててそのエネルギーを捻出している感じがして怖いのです。
評判が悪ければすぐにネットでネガテイブな評価を受けてしまう世の中なので、どの企業もカスタマーサービスには注意を払っているのでしょうが、Apple Storeが最も印象的です。
(ネットで調べたらApple Storeのスタッフの態度が悪いみたいなの割りと出てきたけど店によるのかしら)
次。スターバックス(スタバ)について。
スタバの店員はApple Storeのスタッフよりは怖くないですが、マニュアル通りのコミュニケーション(勿論あくまで予想ですが)を見せつけられるというしんどさがあります。
スタバに行くと大抵自分はドリンクを決めるのに長考してしまいます。
メニュー表を前に悩んでいると、ほぼ100%店員側から声をかけられます。
「何かお探しですか?」や「お悩みですか?」って言われることが多い気がします。
「あんまり甘くないやつで~」と会話を切り出すととても愛想よく対応してくれます。
商品の特徴や、期間限定のドリンクなどについて笑顔で楽しそうに説明されます。
正直この時点で自分なんかは少しびっくりします。
他のチェーンのカフェで、ドリンクで悩んでいる時に店員側が話しかけて、さらに説明も始めるところってあんまり無くないですかね。
スタバにそんなに行くわけではないですが、メニューに悩んでるとほぼ100%そういう会話がスタートするのでそういうマニュアルというか暗黙のルールみたいなのがあるんだと勝手に思っています。
それから、スタバってたまにカップにメッセージや顔のマーク?が書かれることありますよね。
調べたらそれはマニュアルに書いてあることではないようですが、まぁこれも暗黙ルールと言っていいでしょう。
そうでなければ全国のスタバで観測されているのはおかしいので。
あれも、「こういうことをしたほうが客が喜ぶ」みたいな戦略を見せられている感じがしんどいです(自分の性格が悪いだけな気がしてきた)。
最後に、スタバで起こった最も印象的な出来事について話します。
自分がドリンクを選んでいる時に、急に店員のお姉さんに「髪色いいですね!私も昔赤にしてたんですよ~」と言わたことがあります(その時自分の髪は青っぽかった)。
自分はこれに本当に驚きました。
店員と客という立場の関係、そしてその時の状況からしてその会話は無くても問題ないわけです。
所謂世間話というやつです。
それをその状況で繰り出すことに驚いた自分は、お姉さんに「そういう対応をするみたいなのもマニュアルに書いてあるんですか?」と聞きました。
そうしたら「あー、そうなんですよ~」という答えが返ってきました。
その答えに更に驚きました。
面倒くさくて適当にそう答えた可能性も勿論あります。
また、自分の質問が曖昧すぎたせいで、"そういう対応”の”そういう”が具体的に何をさすのか分かりません。
しかしとにかく、コミュニケーションマニュアルらしきものもあるっぽいということは分かりました(スタバの店員or元店員にここらへんめっちゃ聞きたい)。
客に対するコミュニケーションにまで画一的なマニュアルがあることが怖いです。
そしてそれを自然に実行する店員も怖いです。
嫌々そうに対応していたらまだ人間性を感じるのですが、自然にやっているように見えることが不気味なのです。
なんかスタバの話の比重が高くなってしまいましたが、以上が自分の感じた接客対応の怖さについてのお話です。
性格悪すぎだろと言われれば否定はできないのですが、人間に敏感な人は絶対に感じていることだと思います。